アメリカ世(ゆー)を今に伝える文化財、「Bar Cindy」

このブログで最初に紹介したいのは宜野湾市普天間に所在する「Bar Cindy」です。

アメリカゆーとは1945年から1972年まで続いたアメリカによる統治時代のことです。

Aサインバーと呼ばれることもあります。Aサインバーとは:

AサインBARとは、ベトナム戦争時、米軍風紀取締委員会の厳しい建築基準、衛生基準を満たした店舗にのみ営業を許可されたBARのことです。

Bar Cindyのホームページから

このAサインが店内に飾られています。

「Approved」(認可済み)の「A」ですね。

Bar Cindyのホームページには「since 1969 BAR CINDY」と書かれているのでもう54年も営業されているということです(2023年現在)。

1972年が沖縄返還の年なので、まだ沖縄が米軍によって統治されていた頃に開業しています。

このお店について言葉で書き連ねるよりも、1ドル札が壁や天井一面に貼られている様子を見せた方がこのお店の「濃さ」が伝わると思うので貼っていきます:

天井です。

他にも:

千円札を貼っていった人もいることが分かります。夏目漱石と野口英世の千円札に気付いたでしょうか。

なぜ、こんなに1ドル札が壁や天井に貼られるようになったんでしょう。Bar Cindyのホームページに説明があります:

CINDYの店舗には天井、壁一面に1ドル札が貼られています。
ベトナム戦争時、戦地へ向かう米兵さん達が「生きて帰ってこれますように」と願いを込めて名前と日付を書いて置いていったそうです。

Bar Cindyのホームページから

なるほど、こんな理由が元々あって、その習慣がベトナム戦争が終わっても続き、こんな状況になったんですね。この壁と天井は宜野湾市の指定文化財にしてほしいくらいです。

もっと見ていきましょう:

お店の雰囲気はこんな感じです:

皆さん、飲んで歌って楽しんでます。

壁や天井に貼るだけでなく、天井から1ドル札たちが垂れ下がっているのもわかります。

お通しはこんな感じです:

一軒目からBar Cindyに来る人はほとんどいないと思うのでおつまみはこれ位で十分でしょう。

このブログではこのBar Cindyのように「濃い」、「ディープな」沖縄を垣間見ることができる、もしくは「昭和のぬくもりを感じさせる」お店を紹介していこうと思っております。自分なりの「Dee沖縄」を目指します。

ここで紹介していくお店は県も市町村も文化財として保護することはできないのですが、このブログでは私が「勝手に」文化財として「個人指定」していきます。

それと、沖縄に関連することを書いている「沖縄本」も紹介していきます。

今後とも何卒よろしくお願いいたします。

以上、Bar Cindyでした。

Bar Cindy
宜野湾市普天間2丁目48−8

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